輪廻
Instagramを辞めた日々は伸び伸びと感じられて過ごしやすかった。しかし、同窓会では私の自由な過ごし方が仇となった。
会話についていけない。私が知っている同級生はいなかった。当たり前だが、それぞれがそれぞれの場所で生活していて、その場に順応したんだなぁという様がまざまざと見えた。
嫌なくらい見えた。見えてしまった。
そして、自分が進んでないことを知った。いや、正確には見せつけられたのだ。皆とても綺麗だった。
結局私はInstagramを入れた。そしてまた、皆のキラキラした生活を見つめている。虚しくなると分かっていながらも。
きっと私はまだ進めない。そんな気がする。もしかしたら進んでいるのだろうか?
あ!そうだ。
スターバックスでは必ず新作のフラペチーノを頼んでいた私。今ではアメリカーノ。進んでいるんだなぁ。少しずつではあるが私は進んでいるのだ。そう思うしかないのだ。
そしてきっとまたInstagramを消すのだ。